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サテライト医院設立の注意点

近年、医院がサテライト医院を増設することが多々ある。

厚労省は格別の判断をあえてしないし、公取委員会も特には動いていないが、日本医師会は反対の意見を表明している。一方、サテライト医院を開設する医院側の動機も単純ではないが、他医院を駆逐したり、挑戦する傾向はみられない。現状ではサテライト医院は下記の状況を考慮すれば、むしろ、国民・患者の立場、在宅医療推進の政府の立場、病院の立場、すべての立場において効率的で問題がないといえよう。

①事実上の【かかりつけ医】となる技術的能力が不足している

②在宅医療の質は、ひどい実装である。

③医師の大都市・地域中核病院への偏在

④病院の独立行政法人化や在院日数短縮で相対的に患者が減っている

医院は地域密着があるべき姿でありながら、むしろ実態として地域密着でなかったことを考慮すれば、予防医療の充実、医療費の削減、何より患者のQOLに貢献できる点、さらに地域の雇用創造の重要な産業としても期待される点で積極的な展開がのぞまれる。

★サテライトの開設要件

マーケティングとして考えればサテライト医院は確実に診療圏を拡大するツールとして活用できる。住民のうける医療サービスも大きくなり、元医院の患者増は経営上大きなメリットとなる。すなわち、サテライト医院は診療圏の半径が小さいことから、隙間の少ない配置が必要である。ランチェスター戦略でいうところの点→線→面へと拡大すべきである。