2024.04.02 news
①市場全体でのシェア分析
エリア・年齢・疾患別の市場詳細分析を行う前に、自院の診療圏全体の市場を把握し、シェアを確認するの総合分析が必要である。バランススコアカードにおいても、グロスシェアを何％に上げるのか中長期計画目標を明確にし、毎年検証し経営幹部の意思統一を図らねばならない。
そして、市場の中でのポジショニングで強者の戦略を取るか、弱者の戦略を取るのかを選択しなければならない。目的は地域NO,1の遂行である。
②エリア別詳細分析
自院の診療圏を地域特性でいくつかの断片に区別し、そのセグメント毎のシェアを分析し、強い地域と弱い地域を特定する。基本的には2次保険医療圏を中心に、山・川・鉄道などの交通障害を配慮して町・村単位のセグメントを独自に分析パターンを設定する。そして、各地区別シェアの差が出た原因分析を、自院からの距離、交通の便利性、連携診療所の有無などの外的要因からまず特定する。
③年齢別シェア分析
市場を年齢別に分析し、その後男女別でも分析する手法。
区分は65歳以上の高齢者、４０～64歳の中年、20～39歳の成年、６～１９歳の少年、０～５歳の乳幼児の５区分でまず分析する。市区町村の人口データを比較するのがより好ましい。
つまり、自院のシェアが年齢別により格差がないか、あるとしたらその原因は何かを分析する。ここでは診療科目や医師の数などの原因が判明するであろう。
上に記載した３つの分析を行い、自院の弱み、強みを明確につることによりより一層新規患者へのアプローチ方法が判明しやすくなると言える。