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不足しがちなクリニックの広報活動

①広報活動の真の目的とは

クリニックがプル戦略を展開する場合の中心は、【他薦の弁】としての広報活動になるが、これもまた様々な方法があることを確認しておきたい。そして広報活動も広告と同様に、あらkぁじめ経費対効果が計画化されなければならない。

●マインドシェア向上を狙うクリニックの事例

東京都内の某専門クリニックは知名度が高く、全国から特殊な疾患の患者が来院する。そのため診療圏を全国と考えて、マスコミ(新聞、ラジオ、テレビ、単行本)へのアプローチを計画的に行い、それらに取り上げられた年間回数を指標にカウントしている。その結果500回を超える実績をもつに至っているという。

問題はマスコミが取材に来る記事性のある病院経営・医療技術などの事実をいかに実現するかということと報道機関活用の計画とのすり合わせで、高度なマネジメント能力が要求される。このクリニックには全国レベルでのマインドシェアを上げることが確実に計画化されている。

●プル戦略としてのマインドシェア及び市場シェア

そもそも、プル戦略の目的は診療圏における住民の病院信頼度・認識度、すなわちマインドシェアの向上にある。マインドシェアはクリニックで経験した患者や家族の感動が噂となって自然に流布された状態である。

社会調査で、「あなたは病気になったとしたらどこの医院に行きたいですか、なぜですか?」というアンケートを地図にプロットした住民を訪問あるいは郵便で実施し、集計すると如実に結果が出てくる。このようなマインドシェア分析をクリニックは定期的に実施しているだろうか。

マインドシェア構築は、その医院の地域での使命を長期的に実践することで、短期に構築されるものではない。

日本の医院は、地域密着に徹するのであればコトラーのPENCILSのいうように、経営理念・アイデンティティから見直し、患者・家族から感動されるサービスを提供することが、広報活動にも反映され、成果にもつながると考えられる。