2024.10.01 works
集患、NPO、民生委員、教育者、議員などのキーパーソンにターゲットを絞った広報活動は、医院の場合、計画性においても責任者の有無にしても工夫不足である。
しかしながら、これらキーパーソンの影響力・信用力はかつてほど強力ではなくなっている。マスコミやホームページなどによる患者の情報量が格段に増えたことなどにともない、住民のヘルスリテラシーが向上したことに他ならない。誰に聞いたらよいか、だれのアドバイスが信用できるかという点では、キーパーソンの地位はマスコミの情報には及ばなくなってしまった。医院の口コミ戦略では、このことも計算に入れておかねばならない。
医療行為の品質は、患者・住民にとっては確認の方法が知られていない。
医院はそのポイント自ら患者に私的するとともに、医療行為のプロセスについても開示する透明性を確保することが身体につながることを意識し、戦略に取り入れなければならない。
その手段としては、第三者評価による本質保障の認定を受け、認定証の掲示や広報での解説、セカンドオピニオンの受付、カルテ開示等がある。携帯から患者が自己のカルテが閲覧することもできるようになった。
また、外部の認定機関の評価以外においても、医療事故防止や院内感染についての医院自身の取り組み状況、特に総合的品質管理の活動状況について広報誌で解説してゆくことが更なる透明性を高めることに繋がる。