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マーケティングは市場競争を原理としている。

したがって、営利活動に対する規制や医薬品や診療について価格統制のある医療分野では、マーケティングは該当しないと考えるのが一般的である。しかし、患者が医療機関を自由に選択できる権利=フリーアクセス性がある以上、医療機関には制約があっても患者がより良い医療機関を選択する権利がある限り、市場競争原理の働く土壌はあるといえる。

問題は、患者に医療機関を選別できる情報と知恵があるか否かである。

近年、インターネットでクリニックのホームページに誰でもアクセスできるようになり、医療機関の情報開示機運の高まりと相まって患者の情報量、質が飛躍的に豊富になっている。

またクリニックのランキング等をするポータルサイトも出現し、雑誌、メディア等の情報も多くなり、患者のヘルスリテラシーは着実に向上している。

すなわち、患者のクリニック評価に対する基準も理解されるようになり、消費者としての目や権利意識が向上してくれば、クリニック経営もマーケティングの観点から経営改善に一層努力し、患者に選ばれる医院経営をせざるを得なくなってくるだろう。

これからの新時代は患者のヘルスリテラシーに沿ったホームページ制作、そして医院経営を果たさなければならなくであろう。

 

Ambition

池田達也