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戦略、方向性、情報に患者は敏感になっている

孫子の兵法に(敵を知り、己を知れば百戦危うからず)という有名な言葉があるが、競争相手がだれか、どのような戦略を持っているのか、調査をしなかれば戦略は成り立たない。

しかし、この言葉は医院経営には最もタブー視されてきたが、患者獲得競争は今既に目の前で起こっている。

広告宣伝をしようがしまいが、情報発信している医療機関の中から患者は医院を選択する時代に突入していることはおわかりであろう。医院の今後の生き残りには市場分析と同様に競争目標の医院を特定しなければならない。

ランチェスター戦略では、攻撃の相手は上位者のではなく、下位者の相手を攻撃目標としている。また、自院のランクと上位との射程距離によっては規模の小さいエリアにターゲットを絞り、そこで1位を獲得していくことが弱者の戦略である。また、地域NO1の医院の場合には、下位者の戦略を見て模倣すれば勝てることから下位者の医院の偵察を常に行うべきである。

例えば、民間調査機関による他医院のデータも販売されている。具体例では、矢野経済研究所の全国病院実態調査分析は約1000近くの医院を掲載している、また、全国病院名鑑などで患者数や医師数も調べることはできるし、ライバル医院のホームページでも情報を仕入れることが可能である。

戦略の恐ろしいところは、長期の積み重ねの組織行動で、競争相手が急に真似をしてもかんたんには追いつけないところがある。それこそが差別化である。したがって自医院の戦略も積み重ね効果による差別化が出るよう、途中で変更や中断がなされないよう、経営理念、などから慎重な検討が必要である。同様に、競争相手にわずかな変化も戦略変更か戦術かを見逃さず。分析することが重要である。