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患者を呼び込むプッシュ戦略・プル戦略

1、効果的に活用したい医院のPR戦略

プッシュ・プル戦略は、マインドシェア・アップに繋がる点で戦略として位置づけられるが、ハートシェア・アップにも繋がるので戦術としても把握できる。

まず、戦略としての位置づけをして、プッシュ・プルとの使い分け比率と計画的投資と効果について常にPDC(立案・実践・検証)がなされなくてはならない。その上で、戦術としてどこまでの範囲を誰に権限移譲して行うかを定める必要もある。もし、このプロセスに欠陥がある場合、投資額が不明確となり、成果が測定不能となる場合がある。

その結果、これに関連する業務を行う人材が育成されないばかりか、積極的に口を出すトップがいなければ推進されないという、企業のエアポケット状態に陥る危険のある領域である。組織体のトップは戦略の具体的計画と責任者を指名する義務がある。

戦術としての販売促進策にはプッシュ・プルを含む多くの手段・方法がある。

人的な手段とすれば、営業マン、コンサル、顧問、知人、家族など

商品的な手段、、サンプル、展示会

用具的な手段、、カタログ、チラシ、DM、ノベルティ、ポスター

利益誘導的な手段、、プレミアム、クーポン券

税度的な手段、、講習会、勉強会

したがって、使い方でマーケティングには大きな役割を果たすが、現実はマーケティング=プロモーション広告という誤解が広く定着している。

ところが、日本の医院は事実上広告の規制をされている。しかし自薦の広告はできないが、他薦の広報が問題がない。また、口コミには制限もなく、案外軽視されがちだが、冷静になってみればそこにはまず患者および家族がいて、それ以外にも非常に多くの利害関係者たちとその知人がいる。

これら多くの人々が何らかの接触を医院のスタッフと毎日・定期的に関わりを持っている。これらの人間関係、PR(パブリックリレーションズ)を経営資源と考え、戦略的対応をするか、漫然と業務ルーチンワークとして処理・対応するかは医院の成果に大きな影響を与える。

口コミにおけるキーパーソンに対する、バズ・マーケティングから、インターネットによるワントゥワン・マーケティング時代を見据えたマーケティング戦略を検討しておくべきである。

近年、医院に限らず、一般企業においても、利害関係者との関係を良好に維持するPRは、報道機関による世間への組織イメージのアピール効果が高いことと、取材記事は広告より経費が少ない点で広告偏重からPR重視の時代にシフトしている。

コトラーは、PR活動はPENCILSと表現しているが、

P、、出版

E、、イベント

N、、ニュース

C、、地球共同体事業

I、、アイデンティティメディア

L、、ロビー活動

S、、社会的責任

プロモーションにおけるPENCILSの比重の高まりは医院においても考慮しておくべきである。